私の 足尾八景
明治33年に私製絵はがきの使用が可能となり、各地の名所旧跡の絵はがきを旅先から送ることが盛んになった時代、「足尾八景」と題した風景写真の絵はがきが発行されました。
しかし当時の景勝地は現在立ち入り禁止、または険しい山上に存在、はたまた消滅した峠道の先に存在していた等々。
このページに掲載の場所は、車で巡ることができ、老若男女どなたでも無理なく訪れることができます。それが「私の足尾八景」の選出基準です。
⑧ オットセイ岩
明治33年に私製絵はがきの使用が可能となり、各地の名所旧跡の絵はがきを旅先から送ることが盛んになった時代、「足尾八景」と題した風景写真の絵はがきが発行されました。
しかし当時の景勝地は現在立ち入り禁止、または険しい山上に存在、はたまた消滅した峠道の先に存在していた等々。
このページに掲載の場所は、車で巡ることができ、老若男女どなたでも無理なく訪れることができます。それが「私の足尾八景」の選出基準です。
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唐風呂地区の入口近くにオットセイの形をした岩があり、オットセイ岩と呼ばれています。渡良瀬川に迷い込んだオットセイがこの場所まで溯上して来たが戻れず、そのまま岩になってしまったという、言い伝えがあります。オットセイ岩の地上高は2メートル8センチ(実測値)。
原地区で生息するオットセイさんが、オオハンゴンソウを前にポーズを取ってくれました。背景の橋は300メートル程下流にある唐風呂橋です。
オットセイ岩は「わ鐵」の車窓からも見ることができます。掲載写真の山の斜面には、「足尾発電所」の水圧管が写っています。
足尾発電所は、庚申ダムから毎秒12.5立方メートルの水を取水し、最大出力10,000kWの発電を行っています(右写真:2015/08/23)。
オットセイ岩から約300メートル下流に、唐風呂橋があります。橋の欄干には足尾町の町獣「ニホンカモシカ」と、町花「コウシンソウ」の透かし彫りが施されています。これもまた足尾の地ならではの魅力的な景観を生み出しています(左写真:2021/08/12)。
下流をじっと見つめ続けるその姿を見ると、私でさえしんみりとした気持ちになります。