川と橋
栃木県日光市足尾町は渡良瀬川の最上流水源地帯にあたり、足尾を流れる川は全て渡良瀬川に合流します。春の新緑や秋の紅葉の中での橋梁の美しさには、ひたすら目を見張るばかりです。
栃木県日光市足尾町は渡良瀬川の最上流水源地帯にあたり、足尾を流れる川は全て渡良瀬川に合流します。春の新緑や秋の紅葉の中での橋梁の美しさには、ひたすら目を見張るばかりです。
源流域は深い崖を刻んだ急峻な地形の中に滝が連なり、下流域は狭いながらも河原のある穏やかな流れで、多彩な渓相の川が存在します。銅山の煙害に侵された松木渓谷近辺を除けば、広葉・針葉樹林の生い茂る自然豊かな渓谷が続きます。
上掲の歴史ある橋梁の構造美と 渓谷の自然美とが互いに融合した美しさには、いつまでも見続けていたいと思うほど快く感じられます。
写真の中央は、あかがね橋(橋長106.6m)。奥の構造物は、製錬所の大煙突(46.9m)。手前から奥に流れ込む3本の川は、左から久蔵沢、松木川、仁田元沢。この三川合流地点が「三川合流ダム」とも呼ばれる「足尾ダム」。足尾砂防ダムの計画貯砂量500万m³は既に超えて草木が生い茂る。
渡良瀬橋
足尾銅山は、江戸時代(1610年)に発見され、明治10年(1877年)に古河市兵衛が経営するに至り、我が国最大の銅山として昭和48年(1973年)まで営まれた。
当地は、深い崖を刻んだ川と急峻な地形であったため、数多くの橋が架設され「橋の展示場」と称されるほど様々な趣を有し、質量、技工ともに先進地であった。‹現地案内板からの抜粋›