本山製錬所734x355

足尾製錬所のある風景(Ⅰ)

 増大する製錬処理に対応するため明治17年(1884)、現在の場所に製錬所を集約した。昭和48年(1973)閉山。その後、輸入鉱石の製錬を続けてきたが、平成元年(1989)に操業を停止した。
♦製錬:銅精鉱(品位約20%)を、粗銅(品位約99%)に精製すること。
♦精錬:粗銅(品位約99%)を、電気銅(品位約99.99%)に精製すること。

足尾の俳句(01)~(15)
写真と俳句は無関係

01.山小屋へ ⇒  02.竪坑や ⇒  03.坑出でし ⇒  04.ごうごうと ⇒  05.骸骨と ⇒  06.坑口の ⇒  07.軒下に ⇒  08.薫風や ⇒  09.北風や ⇒  10寒灯の. ⇒  11.鉱毒の ⇒  12.雪嶺を ⇒  13.春光の ⇒  14.山腹の ⇒  15.鉱山の

アノード板・インゴット

アノード板
アノード板・インゴット(写真:2011/11/01)

♦足尾製錬所での完成品は、アノード板(品位約99%)である。電気分解の陽極板という意味で、「アノード板」と呼ばれ、その形から「耳銅」とも呼ばれた。後にインゴットの状態に変わった。

01. 山小屋へ

本山製錬所
(写真:2007/08/19)

<足尾にて>
山小屋へ蝶を吹きこむ夕立かな 村上鬼城

村上鬼城:(1867~1938) 大正7年足尾来訪

02. 竪坑や

本山製錬所
(写真:2007/08/19)

<「足尾の俳句」より>
竪坑や暗き支柱に黴白し 古河風可

古河風可(虎之助):明治20年1887~昭和15年1940
竪坑(たてこう):鉱山などで運搬、通気の目的で地表から坑内へ垂直に設けた坑道施設。

03. 坑出でし

本山製錬所
(写真:2007/08/19)

坑出でし坑夫に西日殺到す 高杉平知楼
高杉平知楼:(明治39年生) 足尾出身

04. ごうごうと

本山製錬所
(写真:2007/08/19)

<足尾にて>
ごうごうと山なだれする夕立かな 村上鬼城

村上鬼城:(1867~1938) 大正7年足尾来訪

05. 骸骨と

本山製錬所
(写真:2007/08/19)

骸骨となるとさだめて昼寝かな 石山恵水
石山恵水:大正4年足尾来山。足尾製錬所勤務

06. 坑口の

本山製錬所
(写真:2008/01/04)

坑口の注連をくぐるや槌初め 佐竹三射
佐竹三射:大正3年足尾来山。足尾銅山勤務

07. 軒下に

本山製錬所
大煙突、大平山(写真:2008/12/29)

<足尾山中にて>
軒下に根深作りぬ箱畑  村上鬼城

根深:ネギの別名
村上鬼城:(1867~1938) 大正7年足尾来訪

08. 薫風や

本山製錬所
(写真:2009/06/18)

薫風や町を見下ろす五日荘 高杉平知楼
高杉平知楼:(明治39年生) 足尾出身

09. 北風や

本山製錬所
(写真:2010/02/21)

<「足尾の俳句」より>
北風や山の思ひに濁り酒 古河風可

古河風可(虎之助):明治20年1887~昭和15年1940

10. 寒灯の

本山製錬所
(写真:2010/02/21)

寒灯のまたたき更けぬ山の駅 佐竹三射
佐竹三射:大正3年足尾来山。足尾銅山勤務

11. 鉱毒の

本山製錬所
(写真:2010/02/21)

鉱毒の渡良瀬川や夕時雨 石山恵水
石山恵水:大正4年足尾来山。足尾製錬所勤務

12. 雪嶺を

本山製錬所
(写真:2010/03/12)

雪嶺を四囲に足尾の春遅し 高杉平知楼
高杉平知楼:(明治39年生) 足尾出身

13. 春光の

本山製錬所
(写真:2010/03/12)

春光の輝きこれぞ自溶製煉 佐竹三射
佐竹三射:大正3年足尾来山。足尾銅山勤務

14. 山腹の

本山製錬所
(写真:2010/03/31)

山腹の家段々や梅の花 佐竹三射
佐竹三射:大正3年足尾来山。足尾銅山勤務

15. 鉱山の

本山製錬所
(写真:2010/05/03)足尾まつり

鉱山の社宅の空や五月鯉 高杉平知楼
高杉平知楼:(明治39年生) 足尾出身

◎ 本ページの作成に当っては下記文献を参考にさせていただきました。記して深謝申しあげます。
  • 太田貞祐(1997)『足尾銅山 俳壇史』ユーコン企画