1. 中倉山 東峰山頂1530m
この場所に立つのは三度目です。
正面の山は波平ピーク(1640m)。その手前の小ピーク ・1539は中倉山の山頂として山名事典に記されています。
沢入山(1704m)は波平ピークに隠れますが、ほんの少し見えます。
(写真:2023/10/11)
2. 中倉山山頂(西峰・東峰)
丸く閉じた等高線1530mが二つあるので、中倉山は双耳峰に分類されるのでしょう。写真左端が西峰1530m。右端が東峰1530m。
南西の方角から写しました。
ススキが季節を映し出しています。
(写真:2023/10/11)
3. 中倉山・孤高のブナ
中倉山から標高点1539へ向かう手前の鞍部に1本だけポツンと立つブナの木があります。厳しい環境を生き抜いたこの木は “孤高のブナ” と呼ばれています。
掲載写真正面の山は、ほんとうは沢入山(1704)ではなく、沢入山手前の小ピーク1640(波平ピーク)です。近距離のため手前の “波平ピーク” がせり上がり、わずかに残ったてっぺんしか見えません。
(写真:2023/10/11)
4. “孤高のブナ” 立入禁止
かつて製錬所から出た亜硫酸ガス等の影響で足尾の山は荒廃しました。
草木の枯れた中倉山 ・1539の尾根に生き残った一本のブナの木があります。いつしか登山者たちはこの木を “孤高のブナ” と呼ぶようになりました。
標高1510m付近に立つ “孤高のブナ” の周囲には保護のためのロープが張られました。
(写真:2023/10/11)
5. 西側から撮影 “孤高のブナ”
中倉山から西北西の方角を見ると、軽やかで開放的な気分になります。沢入山までは稜線尾根をトレースするだけの、のんびりとした気分で歩けそうですが、この先は痩せ尾根の大キレットがあり、とくに北側の松木渓谷側は大崩壊地帯です。今回は体力の限界も感じ、ここでUターンします。
(写真:2023/10/11)
6. ブナとの対話
その根は地中深く食い込み、夏の集中豪雨による土石の流出を食い止め、冬の風雪に対しては独りで耐え、ほんの時たま訪れる登山者たちとの対話を、何よりの楽しみとして生きてきました。が、近ごろは大勢の登山者たちの訪問で少々疲れ気味とか。
(写真:2023/10/11)
7. 中倉山山頂 東ピーク
東峰1530m、南西の方角から写しました。
(写真:2023/10/11)
8. 中倉山山頂 西ピーク
写真左端が西峰1530m。右端が東峰1530m。
(写真:2023/10/11)
9. 俯瞰 “旧松木村跡”
旧松木村跡を見下ろすと、南米ペルーの “ナスカの地上絵” を思わせる光景が、眼下にひろがっています。
銅親水公園駐車場から旧松木村跡(松木沢ヘリポート跡)までの道のりは約3kmです。
(写真:2023/10/11)
10. カラミの山
松木村跡には、カラミ(鍰)の山があるだけです。煙害に苦しめられた住民は、明治35年(1902)には雪解けを待ち、それぞれ村を立ち退きました。
掲載写真は製錬過程で発生した鍰の堆積場跡です。松木尾根の松木川側に位置しています。
(写真:2023/10/11)
11. 竜胆(リンドウ)
リンドウは、秋の山野草の代表的なものです。そのリンドウが山頂の背丈のひくいササ原に点在していました。
花は日光が当たると開き、夕方ごろになると閉じるという開閉運動を繰り返すそうです。
(写真:2023/10/11)
12. 薙刀香薷(ナギナタコウジュ)
全体に香気があり、9月から11月の野山で見られる秋の花です。登山口からの急斜面に群生していました。目を閉じても、香りで自分の存在を主張していました(帰路)。
(写真:2023/10/11)
13. ジギタリス
足尾散策でジギタリスの花を見かけたのはこれまでに三度ありました(2013年10月、2020年6月、2023年7月)。そして今回で四度目。
登山口の取付き点でただ一本、空に向かって咲いていました。足尾では初夏から秋までが開花時期なのでしょうか(帰路)。
(写真:2023/10/11)
14. 中倉山登山口
林道からの取付き点は、標高点 ・917m付近です。仁田元林道を一時間ほど歩けば登山口に到着します。登山口には手作りの小さな標識が2つ設置されていました(帰路)。
(写真:2023/10/11)
15. 仁田元林道のカーブミラー
仁田元(にたもと)林道にもカーブミラーが設置されています。井戸沢の見通しの悪い標高点 ・826m付近の急カーブでの自撮りです(帰路)。
(写真:2023/10/11)